第一印象はとっても重要!

今日は家の前の公園で自治会の夏祭りがありました。午前中は大粒の雨が降り準備が大変そうでした。

夕方には雨も止み、無事お祭りが始められたようでヨカッタです!―と思いきやまたザーザー降りの雨が!外では子ども達のビンゴゲームの真っ最中でした。かわいそうに…。


さて、今日は昨年イギリスAmazonより購入したギャスケルElizabeth Gaskell (1810-1065) 原作のBBCドラマ『North & South』(2004)の1&2話を観ました。(全4話)

これは、Jane AustenやBrontë姉妹,Dickensの作品の映像化されたものと同じように「Period Drama(s)」と呼ばれています。日本語に翻訳すると、「時代劇」…になるのでしょうか???

ギャスケル夫人は牧師である夫と共にマンチェスターに住み執筆活動をしました。彼女の生きた時代、マンチェスター産業革命により工業的に非常に発展した町でした。しかし、同時に緑は失われ人々の貧富の差は広がり厳しい状況も彼女は目の当たりにしたのです。その工業地での生活を彼女はいくつかの作品に反映させています。


この『North & South』という作品(以下、ドラマについてのコメントです)は、北部の町Miltonに南部の町Helstonから引っ越してきた少女マーガレット(ドラマではおそらく成人していると思われます。)とMiltonの若き綿工場経営者であるジョン・ソーントンの2人が主人公で、当時の南部ののどかな風景と北部のくすんだ風景との対比がとても興味深いです。

この作品、巷ではギャスケル版"Pride & prejudice"などと呼ばれています。私も言いえて妙な表現だと思いました。初登場のシーンでソーントンは工場内でタバコを吸っていた労働者を追いかけ,殴り飛ばします。細かく散った綿に火が燃え移ると非常に危険である、というのが彼をそこまで怒らせた理由なのですが、そこにちょうど居合わせたマーガレットの彼の第一印象はもちろん良いものではありません。

第一印象がものすごく悪い物語上の人物というと、『Pride & Prejudice』のMr.ダーシーが有名ですが、こちらのMr.ソーントンも相当に強烈な印象を与えていますよ、ヒロインと視聴者に。

私が好きなシーンは第一話の最後。マーガレットがいとこに北部での生活について手紙を書くのですが、書きながら疲れて眠ってしまうマーガレット。手紙の内容をマーガレットの朗読でもって視聴者に伝えながら、映像は綿工場の中へ―。そこには綿の片が雪のように舞った劣悪な環境の中で働く労働者が映され、最後に彼らの間を堂々と過ぎ去るMr.ソーントンが逆光気味に現れる―――この演出がもうたまらなく好きです!私の稚拙な文章では、みなさんに伝えきれないのが悔しい(涙)。

この彼が、訳あって少しずつマーガレットに惹かれていき、プロポーズするも手厳しい言葉で突っぱねられるまでが本日の鑑賞部分でございます。

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この作品、Amazonのレビューでめちゃくちゃ評価が高いんです!(原作はそれほど有名ではありません、、よね?日本では。)それでストーリーもよく知らずに購入してしまったのですが、期待通り素晴らしかった。Amazonのページには世界各国からのレビューがたくさん寄せられています。そのおそらく多くが女性ではないかなと思います。ツボにはまる(=愛される)ロマンスの形態というのは国境を越えて共通しているのですね(^v^)

…というわけで、この作品非常にオススメですよ!!
ただ、日本盤が出ていないので手に入れづらいかもしれないです。日本のAmazonでも売られて入るのですが、アメリカ盤しかないためリージョンの違いでパソコンの設定を変更しなければいけなかったと記憶しています。

なので、おすすめはイギリスのAmazonから直接購入する方法ですね。私は英語があまり得意ではなかったのですが、学校の先生にいろいろアドバイスを受け(先生、その節はお世話になりました。)、無事入手することができました。私が買うときにとても参考になったサイト様がありますのでリンクさせていただきました。
http://www.j-love.info/amazonnew/amazonuk010.htm


イギリス盤だとリージョン2で日本と同じなのでパソコンで問題なく見れます。アダプターを買えばテレビに映すのも可能ですよ。今、円高なので安く購入できると思います。機会があればゼヒ!!