マグリットの絵画が盗難に!

とても悲しいニュースです。

今日25日の日経新聞(夕刊)によると、24日ベルギーの首都ブリュッセル西部にある『ルネ・マグリット美術館』でマグリット René Magritte (1898-1967)が描いた『オランピア』が盗まれたようです。

この絵は推定で300万ユーロ(約4億円)の価値があるのだそう。やはり裏ルートでどこかに売られてしまうのだろうか…。


絵画の盗難というと、20世紀初頭のダ・ヴィンチ Leonardo da Vinci (1452-1519)の『モナ・リザ』、20世紀後半のフェルメール Johannes Vermeer (1632-1675)の『合奏』が美術館から盗まれ、前者は幸運にも見つかり我々は再び鑑賞の機会を得ましたが、後者は未だに発見されていません。
フェルメールの作品は非常に少なく、希少価値が高いため盗難が多発しています。また、贋作も多く現在でも専門家によってフェルメール作とされている作品の数も異なります(最高で36作品)。
 リンクはフェルメール作品(画像)一覧 〔全"36"作品主張に基づく〕
      → http://www.asahi.com/ad/clients/vermeer/enquete.html


画家が魂を注いで作り上げた優れた芸術品は後世に遺される権利・義務があります。美術館はまさにそのための空間です。
公正な取引で購入され個人蔵となった作品も多々ありますが、そうした作品たちは所有者に愛され丁寧に扱われ,保存されていることと思います。


対して、"強奪"は己の私利私欲のために偉大な先人の功績を踏みにじる劣悪極まりないことです。絶対に許せません。


売る方も売る方ならば、買う方も買う方でしょう。
略奪者から作品の売買を持ち掛けられた人が自己の欲望より美術品のあるべき姿を考え,それを最優先してくれることを願って止みません。