アメリカン・サウンドを肌で感じる!

今日は授業が終わった後、みなとみらいホールで行われた『パーヴォ・ヤルヴィエストロ・トークシンシナティ響とアメリカ音楽>』を聴いてきました。P.ヤルヴィとシンシナティ交響楽団は日本ツアーのため来日していて、明日はこのみなとみらいホールにてクリスティアン・ツィマーマンをソリストに迎え、コンサートがあるそうです。


アメリカン・サウンドって何?」
ヨーロッパの音楽というのは教会で歌われた賛美歌やミサ曲が基になり、長い時間をかけて伝統を積み重ねていったのに対して、アメリカの音楽は昔から受け継がれてきたものではありません。“アメリカ人作曲家”といっても、そのルーツを辿るとヨーロッパだったりロシアだったり、文化的背景は様々です。
日本でよく名前が挙がるアメリカ人の作曲家は、ガーシュウィンコープランドバーンスタイン
この3人はいずれもユダヤ人の移民の子としてアメリカに生まれました。

彼らの楽曲の中には “Jazz”・“Spiritual”・“Popular”が融合されています。つまり、アメリカン・サウンドとは様々なジャンルのコンビネーションなのだそうです。P.ヤルヴィの解説で印象的だったのが、“individual”という言葉。親や祖父母がアメリカに渡って“アメリカ人”として生まれてきた彼らは、東欧の文化を持ちつつも自分たちの独自の音楽を創ろうと試行錯誤を重ねました。そうしてできた新しい音は今や“アメリカ音楽”として古典化されています。

アメリカ音楽の歴史的背景をマエストロから解説され頭で理解した後は、シンシナティ交響楽団金管5人による生演奏を目の前で聴いて耳で実感しました。
生演奏をた〜っぷり聞かせてもらった後には、聴講者からの質問コーナーがありました。

このプログラム、始まる前のアナウンスでは1時間ほどとのことでしたが、7時に始まって終わったのは9時ちょっと前。2時間弱かかっていました。もらったチラシには演奏予定の曲目の下に小さく「時間の都合により全曲演奏しない場合がございます」と書かれていましたが、じっくり全曲演奏してくれました。しかも映画音楽のアンコール付き☆

興味深いトークの内容&迫力のある生演奏、どちらもとてもよかったです(^v^)