東京都交響楽団のコンサートを鑑賞

本日は、サントリーホールで行われた東京都交響楽団のプロムナードコンサートを聴いてきました。演目のコープランドの『アパラチアの春』が大好きで生の演奏でどうしても聴きたかったため、秋学期の時間割が決まる前からチケットを購入していました。その時はまさか文化の日に学校があるとは夢にも思わず!!年間スケジュールも確認せずに…。というわけで、何を言いたかったかと申しますと、、どうしても聴きに行きたかった今回のコンサートのために今日の授業はお休みしたということです。SGSの授業を休んだのは今日が初めて。。でも、後悔はしてないゾ!


コープランド目当てでチケットを購入した今回のコンサートだったわけですが、不覚にも他の演目には全く注目していなかった私。実は今回のプログラム、3曲あるうちのひとつ、ラフマニノフの『パガニーニの主題による狂詩曲』のソリストは2002年のチャイコフスキー国際コンクールピアノ部門で優勝された上原彩子氏だったのです。

私はいつも演奏者ではなく演目でコンサートを選んでいるので、ソリストがどんな人なのか全くリサーチしていませんでした。なので、Amazonを徘徊中に高評価の彼女のCDを偶然見つけるまで、きっと演奏会で実際耳にするまで彼女の凄さを知らなかったことでしょう。彼女が優勝を勝ち取った2002年のコンクールのライブCDの中に今回演奏される曲が入っていたので、今日のコンサートまで充分聴いて予習することができました。


――さて今日の演奏会――

一曲目は楽しみにしていたコープランドの『アパラチアの春』。私が一番好きな曲『エデンの谷』の一番好きな部分でピアノの音がはずれ、潤んでいた目が一瞬にして乾きましたが全体的は満足でした。最後の部分の弦楽器の音色が本当に美しかったです♪
昨日のパーヴォ・ヤルヴィによる『アメリカ音楽』の話を聴いた次の日にコープランドを聴けるとは、すごいグッド・タイミング!!今日改めてこの曲を聴いて感じたのは、斬新な"音"と懐かしいメロディの融合。私は音楽の知識は全くといっていいほど持っていませんが、ドイツやオーストリアの古典派の楽曲には決して出てこないような'音の重なり'と、何故かはわからないけれど心が温まるメロディを一曲の音楽に登場させる構成はアメリカの音楽ならではのものなのかもしれないと思いました。

そして、多分今回のコンサートの最大の注目曲、上原彩子によるラフマニノフの『パガニーニの主題による狂詩曲』。最大限にまで高められた集中力と卓越した技術で、まるで交響曲のような重みがある曲になっていました。ピアノの音がとても澄んだ力強い音でした。18番の朗々としたメロディー&24番の超絶技巧が要求される最後の部分を含む全編完璧な演奏にはただただ感激(TT)

終わった瞬間、会場内は拍手と「ブラーヴォ」(「ブラーヴァ」?「ブラーヴィ」?)という声が鳴り響き渡っていました。ちゃんとは数えていませんが、彼女は盛大な拍手によって7,8回壇上に戻ってきていたと思います。そして、まさかのアンコール!ラフマニノフの『前奏曲』からの一曲。きらきらと光る小川のせせらぎのようなとても美しい曲で、先程の情熱的な演奏からは想像もつかない非常にやわらかく繊細な音が紡がれていました。今まであまりピアノのソロってあんまり自分からは進んできいてきませんでしたが、今回の演奏会で目覚めました!いや〜〜、本当に幸せなひと時を過ごしました(^v^)行こうか諦めようか直前まで悩んだけど、やっぱり行ってよかったです。今回授業を休んで行ったのがあとあと「失敗だった」とならないようにちゃんと休んだ分の学習を頑張りたいです。

それではおやすみなさい。あぁ、いい夢見れそうです♪