初めてみる狂言

今日は桜木町にある横浜能楽堂で普及公演を観てきました。狂言を見るのは今回が初めて。能楽堂を訪れたのは小学生のときに学校の遠足で見学に来たきりこれが2度目です。

今日は狂言を2作上演していたのですが、特に面白かったのが『濯ぎ川』という新作狂言。新作狂言とは明治維新後に作られた狂言のことで、この『濯ぎ川』はフランス中世の笑劇『ル・キュヴィエ(洗濯桶)』が元になって1952年に劇団用に作られものを翌年狂言用に改作した作品です。
婿養子に家事を押し付ける嫁と姑。こき使われ嫌味を言われる婿養子の姿が可哀想にも笑いを誘います。上演前の解説によると男性によって伝え受け継がれてきた狂言にはその男性自身を面白おかしく見せているところがあるそうです。

ただ今回痛感したことは、中高で古文を真面目に勉強してこなかったツケが回って来たと言うか、、昔の言い方がよくわからず内容が曖昧にしか理解できなかったことです(TT)『濯ぎ川』の方は戦後に作られた作品であるためか、使われている言葉や話し方がまだわかりやすく物語に入り込むことができたのですが、一作目の古典狂言の方は全然…。

ですが、台詞だけではなく口調や動きでも何を言っているかは事前にあらすじを知っていればおおよそ言っている内容は想像がつくので本日初鑑賞でしたが、とっても楽しむことができました。また機会があれば是非見てみたいです。