『速水御舟展』鑑賞

今日は午前中に目黒にある東京都庭園美術館にて開催中の『パリの古伊万里展』,午後に恵比寿に移動した山種美術館へ『速水御舟展』を観に行きました。

展覧会の感想を2つ書くのはちょっと無理そうなので、今日は一つだけ。会期が明日までの『速水御舟 (1894-1935)展』のほうを先にします。

彼の代表作であり最高傑作といわれている『炎舞』(1925年)。実は以前この絵が見たくて山種美術館(移転前)を訪れたものの常設展示はされていなかったために見ることができずに泣く泣く帰ってきたことがありました(TT)
そんなに大きなサイズではないのではないのですが、中に描かれる炎やまわりを渦巻く熱風の描写は非常に緻密かつ情熱的に描かれており、圧巻!正面から見ると画面の中に呑み込まれるかのような気さえしてきました。また、炎の明かりに吸い寄せられるように集まる蛾の不気味な美しさにも見入ってしまいました。

後もう一つ、とってもよかったのが『桃花』(1923)という作品。少しくすんだ静かな金地に描かれた薄桃色の小さな花と、開花を控えた蕾たちが春の訪れを予感させているようで温かみを感じる作品でした。

そんなに広い会場ではないため、混んでいるとかなり見づらいかも。

明日までなので、まだ行ってない方は、お忘れなく。