上野で桜とルネサンス絵画を鑑賞(『ボルゲーゼ美術館展』感想)

今日は東京都美術館でやっている『ボルゲーゼ美術館展』に行ってきました。

上野公園は桜がちょうど満開で素晴らしい光景でした♪私の家の前の公園にも桜の木が植わっていますが、まだ満開!って感じではありません。


さてさて、本日が最終日の『ボルゲーゼ美術館』です。

ルネサンス期の作品を中心とした私の大好きな宗教画と、バロックの先駆けであるカラヴァッジョの晩年の一枚,また彼から影響を受けたとみられる画家たちの作品が展示されていました。

○ ドッジョーノ Marco d’Oggiono −『祝福のキリスト』(1505年頃)
ダ・ヴィンチの『洗礼者ヨハネ』を思わせる美しくも少々怖さを感じさせる表情。暗闇に浮かび上がる神々しく光り輝く滑らかな素肌。深紅の衣と落ち着いた青色の布を身に付け、左手にはハンドボールくらいの大きさの地球(儀)を持っています。キリストと地球という組み合わせがなんだかとても新鮮でした。

ちなみに、この絵は長らくダ・ヴィンチの作品とされてきたそうです。

わずか35×26cmという小さなサイズであるのにもかかわらず作品が放つ圧倒的な美しさと迫力に絵の前に何度も何度も戻ってきてしまいました。


それと、このブログでも以前ご紹介した支倉常長肖像画も展示されていました。(そのときの記事はこちら⇒http://d.hatena.ne.jp/SORA-IRO/20090928/1254152259ボルゲーゼ美術館の所蔵だったのですね。いやー、ビックリしました。着物の柄が非常に美しかったです。羽織の鹿や袴のすすきなど、まるで本物の絹のような滑らかさに驚きました。


東京都美術館は本日までの企画展を終えた後、長期の改修工事に入るようで完成は2012年の予定だそうです。この美術館で開催される企画展はアタリ☆が多いので、再び鑑賞しに来る日を楽しみに待っています(^v^)


―――おまけ―――

そういえば、先週ぐらいのYAHOO!ニュースにイギリスの雑誌が発表した”2009年に世界各地の美術館で開かれた特別展の1日当たりの来場者数”ランキングで日本が1~4位を独占したニュースが載ってました。
順位は、
1位『国宝 阿修羅展』(東京国立博物館
2位『正倉院展』(奈良国立博物館
3位『皇室の名宝−日本美の華』(東京国立博物館
4位『ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画』(国立西洋美術館
で、10位にも『THEハプスブルク』(国立新美術館)が入っていました。

私も阿修羅展,ルーヴル展,それとハプスブルク展は観に行きましたよ。
特に阿修羅展はもンのすごく来場者数が多かったです。あの阿修羅像の周りの人の渦はホントに凄かった!

この結果を見て、「あら、日本でも面白そうな展覧会がたくさんあるじゃない。じゃあ、今度の旅行先は日本にしよう」みたいな感じで外国人の旅行者が増加するきっかけとなってくれればいいな♪などと、かなり軽い気持ちで読んでいました。が、このランク付けにどういった目的があってどんな成果が得られたかよくわかりません。