『ニュルンベルクのマイスタージンガー』は恋物語か?

今年もドイツにてバイロイト音楽祭が始まりましたね。フィールドトリップから帰ってきて、久々にオペラを“耳”で鑑賞♪

オペラは大学生になってから割引の学生チケットをフルに活用して何度か観に行きましたが、私が選んだ演目がたまたまそうなのか、みんなこぞって現代風の演出に変えられていて大変違和感を覚えたのでそれ以降観に行くのを躊躇っています。生の演奏を聞くと言う意味では、それだけで価値があることですが。去年、行った『エフゲニー・オネーギン』の公演では終始目を瞑っての鑑賞でした。コンヴィチュニーさん、ごめんなさい。

今日は音楽祭に便乗してワーグナー Richard Wagner (1813-1883)の『ニュルンベルクのマイスタージンガー』を聴きました。家にいながらにしてドイツで鑑賞している気分♪…にはならないか、やっぱ。

私、ハンス・ザックスがオペラにでてくる男性キャラクターでは一番好きです。エーファのことが好きなのに、歳の差を考えて自分は身を引きヴァルターを後押しするところとかが、もうね…(涙)…カッコいいじゃないですか!! 私としては、もっとザックスは押しが強くてもいいと思うのです、自分の気持ちに正直に生きれば!と、、、でも彼は一番に彼女の幸せを考えるんです。いろいろ考え悩んだ末に若い2人を祝福する彼の男気溢れる性格の部分が好きなのかもしれません。私的このオペラの一番の聞き所はザックスのエーファへの思いやりの部分ですね。オペラに訳本は欠かせません!
私のオススメは『オペラ対訳ライブラリー』↓
http://www.ongakunotomo.co.jp/series/operaLibrary/index.html


ヴァルターについては…ノーコメントで。なんか彼だけ葛藤の部分が薄いんですよね。若くてハンサムなのは大歓迎ですが。

このオペラって最後まで聞くと「この終わり方でよかったんだな」となぜか納得させられています。なるべくしてなった結果と言いましょうか。最後みんな(主役3人、いや2人か。ザックスとエーファ)が自分の選択になっとくしているから、それはそれでHAPPY ENDなのかなと思います。


でも…、でも……、
エーファ、本当にヴァルターでいいの???