パルテノン多摩で新日本フィルハーモニーの定期公演を聴く

今日はパルテノン多摩新日本フィルハーモニーの定期公演を聴きに行きました。

☆プログラム☆
シュニトケ:モーツ・アルト・ア・ラ・ハイドン
シマノフスキー交響曲 第4番「協奏交響曲」 作品60
シューベルト交響曲 第8番 「グレイト」D944

指揮:クリスティアン・アルミンク
ピアノ:クン=ウー・パイク

一曲目のシュニトケは、先週ブログ(http://d.hatena.ne.jp/SORA-IRO/20090917/1253195976)で書いたとおり、全曲不協和音で構成されている楽曲にちょっと苦手意識をもってしまったため、演奏が始まるまでちょっとドキドキ、というかそわそわしてました。開演時間になり演奏者が入ってくると、会場はなんと真っ暗に!演奏は暗闇の中で始まるという驚きの演出がされていましたが、アンサンブルは一寸の狂いなく…すごい!!


二曲目のシマノフスキーは、今回のコンサートでの大きな収穫!
打楽器の活躍とピアノの超絶技巧が光るスケールの大きな曲です。『交響曲』となっているけど、全三楽章から成っていて、ピアノが前面に出ているので、ほとんど『ピアノ協奏曲』のような感じ。プログラムに書かれていた曲の解説を読むと、'演奏形態こそ、通常のピアノ協奏曲と変わらないが、「協奏交響曲」とあるように、その音楽はまさに"交響曲級"の重量感をそなえている'と。
第2楽章の冒頭はピアノの音がほんとうにきらきらしていて美しかったです。


三曲目のシューベルトは、途中旋律の繰り返しがくどくて少々うんざりしましたが、これは今回のコンサートに対する感想ではありません。肝心の演奏のほうは滑らかで美しい響きが創り上げられていました。(繰り返しが慣れないのは、普段私が、どんなに美しく感動的な旋律も1度,多くて2度しか流れない楽曲ばかり聴いているためであります。)


客席は驚くほどガラガラでした。。前から3列はほとんど空いていました。パルテノン多摩にコンサートを聴きに来たのはこれが2度目なので、普段がどうなのかはわかりません。

当然不況の影響もあると思いますが、私の推測は、「選曲があまり魅力的ではなかった」。私も今回母から「新日本フィルの演奏レベルは非常に高い」と前評判を聞いていたものの、年間プログラムを見ながら「新日本フィルは"選曲"はなんだかいまひとつ…」(失礼!)などど思っていたのですが、聴き終わった時には感謝の気持ちでいっぱいでした(^v^)随分前ですが「日本の交響楽団がこの不景気でスポンサー離れに悩まされている」とニュースで取り上げられていました。私は自分の貯金(お年玉)を切り崩しながらちょこちょこチケット買ってる身なんで、あんまり頻繁にコンサート聴きに行けませんが、楽団さんたちには『人々から既に好かれている曲を生の演奏で聴かせる』ことと『それまであまり取り上げられてこなかった隠れた名曲を観客に聴いてもらい興味をもってもらう』こと、どちらも充実させていって欲しいです。

でも、そこがとっても難しい(><)あまりにマイナーな曲(今回の2曲は私が知らなかっただけで本当はかなり有名なのかもしれませんが…)をねらうがあまりに来場者が減ってしまっては楽団自身の首を絞めかねません。でも、有名どころの曲をたくさん取り上げるだけでは、他の楽団と曲が似通ってしまいオリジナリティーが薄くなってしまうと思います。まぁ、年末はどこも選曲被りまくりですが……。

クラシック音楽は"演奏"で勝負だ!!(→"演奏家"でチケットの購入を決断!)と思う人もいるかもしれませんが、私のように"曲"目当てでチケット購入している人間にとっては、「誰の何の曲を演奏するのか」というのはと〜〜っても大事なことです。

実は、2曲目のシマノフスキーの協奏交響曲、図書館から借りてiPodに入れて、聴き始めたもののなんだかあまり馴染めず、途中シュニトケで聴いたような弦による不協和音で、「あぁダメだ。」と、そのまま聴き進めずに今日に至りました。昨日、「でも一度は通しで聴こう」と思いたったものの、アルファベットの綴りがわからず(私のiTunes内のクラシック音楽は、検索がかけ易いように"作曲者"のところは"Last name, First name"の順で全て統一して入れてあるので、アルファベットの綴りがわからないとiPodで曲が見つけられないのです。)、名前を調べるためだけにパソコンを起動させるのもなんだか面倒で断念(ォィォィ...)。だから、今回コンサートでこの曲に出会えたことに本当に感謝☆

お礼にリンク張っておきます。ガンバレ新日本フィル!!(^^)/~→ http://www.njp.or.jp/njp/index.html