六本木にて『日展』を鑑賞

今日は国立新美術館で行われている『第41回 日展』を観に行きました。
ジャンルは、日本画・洋画・彫刻・工芸・書。
出展数が膨大なので、絵画部門しか観ていませんが、それでも量が多くて、一作品ずつゆっくり鑑賞するのはほぼ不可能。会場内を歩きながら気になった作品の前にだけ立ち止まる方法で鑑賞していきましたが、考えてみると…なんて贅沢なんだ!

描かれるテーマも現実と幻想,風景画から動物画まで様々。
しかも、展示順に法則性が見られないので(名前順?とった賞の高い順?)、‘ノスタルジックでやさしいタッチで描かれた静物画’の隣に‘リアルで精密に描かれた人物画’があるみたいな感じで並べられてあって、見方の切り替えが必要でなかなかに頭を使いました(^v^;)

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私がいいな、と思ったのは、

○林和夫 − 『暉映』
眩い月の光を反射する川の描写と、その光におぼろげに照らされる山の美しい姿が対照的で素晴らしかった。あんな光景が現実世界で見られるのだろうか。

○衣川充洋 − 『神衛寺への道』
新緑の季節、木陰の中、寺に続く石段の途中から門を見上げるような構造をとっているこの作品。暑い日差しの中に涼しげな風を感じることができるような爽やかさがある。
目線がちょうど石段の途中から寺の門を見上げた形になっており、絵のサイズも相まって、まるで自分が寺に向かって一歩一歩階段を上っていて、十数歩後の達成感すら感じてしまいそうな錯覚を覚えた。

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これから観に行くことを検討されている方へ、お得な入場料割引のお知らせです。http://www.nitten.or.jp/waribiki.html←リンクしてあるページを印刷して持っていくと(携帯電話でもできるようですがよくわかりません;)、なんと大人が1200円→800円,大学・高校生が700円→400円になりますよ、ぜひともチェックを!!

展示は12月6日(日)まで。